エクセルで大量のデータを扱うときに、特定の値を素早く探すことができる検索関数はとても便利です。今回は、その中でもHLOOKUP、VLOOKUP、そして最新のXLOOKUPについて、それぞれの使い方について、初心者の方でも理解できるように、実例を交えてわかりやすく紹介します。ぜひ参考にしてみてください!
1. HLOOKUPとは?【水平検索】
HLOOKUP(エイチルックアップ)は、水平方向に並んでいるデータを検索するための関数です。つまり、表の上部に見出しが並んでいて、そこから下に向かってデータを取得したい場合に便利です。
HLOOKUP関数の書式:
=HLOOKUP(検索値, 範囲, 行番号, 検索の型)
- 検索値:探したい値(例:商品名やID)
- 範囲:検索するデータの範囲
- 行番号:結果を取得する行番号
- 検索の型:TRUE(近似一致)かFALSE(完全一致)
【HLOOKUPの実例】
A列 | B列 | C列 | D列 |
---|---|---|---|
商品名 | パン | 牛乳 | コーヒー |
価格 | 100円 | 150円 | 200円 |
上記の表で、「パン」の価格をHLOOKUPを使って取得します。
セルB2に次のように入力します。
=HLOOKUP("パン", A1:D2, 2, FALSE)
結果は「100円」と表示されます。
2. VLOOKUPとは?【垂直検索】
VLOOKUP(ブイルックアップ)は、垂直方向に並んでいるデータを検索するための関数です。縦方向に並んだデータから値を検索し、指定した列から結果を取得します。
VLOOKUP関数の書式:
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索の型)
- 検索値:探したい値(例:商品IDや名前)
- 範囲:検索するデータの範囲
- 列番号:結果を取得する列番号
- 検索の型:TRUE(近似一致)かFALSE(完全一致)
【VLOOKUPの実例】
A列 | B列 | C列 |
---|---|---|
商品名 | 価格 | 在庫 |
パン | 100円 | 50 |
牛乳 | 150円 | 30 |
コーヒー | 200円 | 20 |
この表で、「牛乳」の価格をVLOOKUPを使って検索します。
セルB5に次のように入力します。
=VLOOKUP("牛乳", A2:C4, 2, FALSE)
結果は「150円」と表示されます。
3. XLOOKUPとは?【柔軟な検索】
最新のエクセルにはXLOOKUP(エックスルックアップ)という、VLOOKUPやHLOOKUPよりも柔軟に検索できる関数があります。縦・横どちらの方向にも検索できるうえ、VLOOKUPやHLOOKUPが持ついくつかの制限を超えて、もっと簡単で強力な検索を実現します。
XLOOKUP関数の書式:
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, 見つからない場合の値, 検索モード)
- 検索値:探したい値
- 検索範囲:検索する範囲(垂直・水平どちらでもOK)
- 戻り範囲:結果を返す範囲
- 見つからない場合の値:検索に失敗したときに表示する値(オプション)
- 検索モード:正方向(デフォルト)や逆方向に検索(オプション)
【XLOOKUPの実例】
A列 | B列 | C列 |
---|---|---|
商品名 | 価格 | 在庫 |
パン | 100円 | 50 |
牛乳 | 150円 | 30 |
コーヒー | 200円 | 20 |
XLOOKUPを使って、「コーヒー」の在庫を検索する場合、次のように入力します。
=XLOOKUP("コーヒー", A2:A4, C2:C4)
結果は「20」と表示されます。
XLOOKUPは検索範囲と戻り範囲を個別に指定できるため、表の構造に縛られずに柔軟に使えるのが特徴です。
4. 実例:商品の価格を検索してみよう
今まで紹介した関数を使って、実際に商品の価格を検索してみましょう。
【商品データ例】
A列 | B列 | C列 |
---|---|---|
商品名 | 価格 | 在庫 |
パン | 100円 | 50 |
牛乳 | 150円 | 30 |
コーヒー | 200円 | 20 |
HLOOKUPを使う場合:
=HLOOKUP("パン", A1:C3, 2, FALSE)
→ 結果:「100円」
VLOOKUPを使う場合:
=VLOOKUP("牛乳", A2:C4, 2, FALSE)
→ 結果:「150円」
XLOOKUPを使う場合:
=XLOOKUP("コーヒー", A2:A4, B2:B4)
→ 結果:「200円」
5. 各関数の使い分け
VLOOKUP vs HLOOKUP:
- VLOOKUPは縦方向にデータを検索したいときに使用します。
- HLOOKUPは横方向にデータを検索したいときに便利です。
XLOOKUPの強み:
- XLOOKUPは、VLOOKUPやHLOOKUPの弱点を補う柔軟な検索関数です。縦横どちらの方向にも対応し、戻り範囲を自由に指定できるため、表の形式に縛られずに使えます。また、見つからなかった場合にエラーメッセージをカスタマイズすることも可能です。
まとめ
今回は、エクセルの便利な検索関数であるHLOOKUP、VLOOKUP、そして最新のXLOOKUPの使い方を、実例を交えて紹介しました。どの関数もデータを素早く検索できるので、たくさんのデータを扱う際にとても役立ちます。XLOOKUPはその柔軟性から特におすすめです。ぜひ今回の内容を参考にして、エクセルの検索関数を使いこなしてみてください!
今後も、エクセルの便利機能を分かりやすく紹介していきますので、ぜひお楽しみに!
パソコン初心者の方には、【国内一貫製造】で安心のサポートがついてくる、富士通社製ノートパソコンをお勧めします。
マイクロソフトオフィスは便利だけど高いなーと思う方は、お安く同じことが出来る互換ソフトがお勧めです。
エクセルなどMSオフィスを詳しく学びたい方は、オンライン講座をお勧めします!
エクセル買うならサブスクで使えるオフィス365がおススメ!
インターネット始めるなら、無料期間もあって長期割引がお得なSo-net!!
パソコン買ったらアンチウィルスソフトも忘れずに!!
無料で使えるアンチウィルスソフトならこちらがおススメ!