エクセルには「エンジニアリング」関数という、主に技術計算や科学的なデータ処理に使われる関数が揃っています。エンジニアや科学者にとっては欠かせない機能ですが、初心者にも分かりやすくその使い方を解説していきます。今回は、「エンジニアリング」関数を実例を交えながら分かりやすく説明しますので、エクセル初心者でも安心して使いこなせるようになります!
1. BESSELI関数(変形ベッセル関数 I を計算)
- 使い方: 数値に対する変形ベッセル関数 I の値を返します。主に物理学や工学の特殊な計算で使われます。
- 書式:
=BESSELI(数値, 順序)
- 実例:
数値2に対して、順序1のベッセル関数を計算したい場合。
=BESSELI(2, 1)
解説: 物理学や工学での波動や熱伝導の計算で役立つこの関数は、特定の条件に基づいた数値を返します。
2. BESSELJ関数(ベッセル関数 J を計算)
- 使い方: ベッセル関数 J を計算します。I 関数と同様に技術計算に使用されます。
- 書式:
=BESSELJ(数値, 順序)
- 実例:
数値5に対して、順序2のベッセル関数を計算したい場合。
=BESSELJ(5, 2)
解説: BESSELI関数と同様、工学や物理学の分野で使われる関数です。
3. BESSELK関数(変形ベッセル関数 K を計算)
- 使い方: 変形ベッセル関数 K を計算します。これは、特定の技術的な計算で使用されます。
- 書式:
=BESSELK(数値, 順序)
- 実例:
数値3に対して、順序1のベッセル関数を計算したい場合。
=BESSELK(3, 1)
解説: ベッセル関数の一種で、特定の科学的計算や技術解析に使われます。
4. BESSELY関数(ベッセル関数 Y を計算)
- 使い方: ベッセル関数 Y を計算します。主に波動などの計算に使われます。
- 書式:
=BESSELY(数値, 順序)
- 実例:
数値7に対して、順序1のベッセル関数を計算したい場合。
=BESSELY(7, 1)
解説: Y 関数は物理現象を扱う解析で使われます。基本的な技術計算を行う場合に便利です。
5. BIN2DEC関数(2進数を10進数に変換)
- 使い方: 2進数の数値を10進数に変換します。
- 書式:
=BIN2DEC(2進数)
- 実例:
2進数の1101を10進数に変換したい場合。
=BIN2DEC(1101)
解説: この場合、10進数の「13」が返されます。コンピュータサイエンスやデジタル回路設計で2進数と10進数を相互変換するのに役立ちます。
6. BIN2HEX関数(2進数を16進数に変換)
- 使い方: 2進数を16進数に変換します。デジタル技術やネットワーク関連の仕事で便利です。
- 書式:
=BIN2HEX(2進数, [桁数])
- 実例:
2進数1101を16進数に変換したい場合。
=BIN2HEX(1101)
解説: この場合、16進数の「D」が返されます。16進数は特にコンピュータのメモリやアドレス指定でよく使われます。
7. BIN2OCT関数(2進数を8進数に変換)
- 使い方: 2進数を8進数に変換します。エンジニアやプログラマーには欠かせない関数です。
- 書式:
=BIN2OCT(2進数, [桁数])
- 実例:
2進数101を8進数に変換したい場合。
=BIN2OCT(101)
解説: この場合、8進数の「5」が返されます。デジタルシステムでの数値の変換に非常に役立ちます。
8. COMPLEX関数(実数と虚数を複素数に変換)
- 使い方: 実数と虚数から複素数を作成します。複雑な数学的計算で使用されます。
- 書式:
=COMPLEX(実数, 虚数, [記号])
- 実例:
実数3と虚数4で複素数を作成したい場合。
=COMPLEX(3, 4)
解説: この場合、「3+4i」という複素数が返されます。技術的なシミュレーションや解析で使用します。
9. CONVERT関数(単位を変換)
- 使い方: 数値の単位を別の単位に変換します。エンジニアリングでは、特に重宝される関数です。
- 書式:
=CONVERT(数値, 元の単位, 変換後の単位)
- 実例:
10インチをセンチメートルに変換したい場合。
=CONVERT(10, “in”, “cm”)
解説: 結果は「25.4」となり、10インチが25.4センチメートルに変換されます。物理や工学での単位変換が簡単に行えます。
10. DEC2BIN関数(10進数を2進数に変換)
- 使い方: 10進数を2進数に変換します。コンピュータ関連の技術者にとってよく使う機能です。
- 書式:
=DEC2BIN(10進数, [桁数])
- 実例:
10進数15を2進数に変換したい場合。
=DEC2BIN(15)
解説: この場合、「1111」という2進数が返されます。2進数はコンピュータシステムでの基礎となる数値表現です。
11. DEC2HEX関数(10進数を16進数に変換)
- 使い方: 10進数を16進数に変換します。デジタル回路設計やプログラム開発で役立ちます。
- 書式:
=DEC2HEX(10進数, [桁数])
- 実例:
10進数255を16進数に変換したい場合。
=DEC2HEX(255)
解説: この場合、16進数の「FF」が返されます。16進数はコンピュータのアドレス指定やカラーコードなどで使われます。
まとめ
エクセルの「エンジニアリング」関数は、技術計算や科学的なデータ処理に非常に役立つ機能です。特にエンジニアや科学者だけでなく、プログラマーやデータアナリストにとっても強力なツールになります。最初は難しく感じるかもしれませんが、実例を見ながら試していくことで次第に使いこなせるようになります。
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