エクセル:Excel名前や住所を扱う時に便利「文字列操作」関数!

エクセル

エクセルには、テキスト(文字列)を操作するための多くの関数が用意されています。名前や住所などの文字列データを扱う際に、これらの関数を使うと便利です。今回は、初心者の方でも分かりやすいように「文字列操作」に分類される関数の使い方を、具体例とともに解説します。


1. LEFT関数(文字列の左端から文字を抽出する)

  • 使い方: 指定した文字数分だけ、文字列の左端から文字を抽出します。
  • 書式: =LEFT(文字列, 文字数)
  • 実例:
    「東京タワー」という文字列から最初の2文字「東京」を抽出したい場合。

=LEFT(“東京タワー”, 2)

解説: 左から2文字「東京」が抽出されます。


2. RIGHT関数(文字列の右端から文字を抽出する)

  • 使い方: 指定した文字数分だけ、文字列の右端から文字を抽出します。
  • 書式: =RIGHT(文字列, 文字数)
  • 実例:
    「東京タワー」という文字列から最後の2文字「タワー」を抽出したい場合。

=RIGHT(“東京タワー”, 2)

解説: 右から2文字「タワー」が抽出されます。


3. MID関数(文字列の中間から文字を抽出する)

  • 使い方: 指定した位置から始まり、指定した文字数分だけ文字を抽出します。
  • 書式: =MID(文字列, 開始位置, 文字数)
  • 実例:
    「山田太郎」という文字列から「太郎」を抽出したい場合。

=MID(“山田太郎”, 3, 2)

解説: 3文字目から2文字分、「太郎」が抽出されます。


4. LEN関数(文字列の文字数をカウントする)

  • 使い方: 文字列の長さ(文字数)をカウントします。
  • 書式: =LEN(文字列)
  • 実例:
    「エクセル初心者」という文字列の文字数を数える場合。

=LEN(“エクセル初心者”)

解説: 「エクセル初心者」は7文字なので、結果は「7」となります。


5. FIND関数(文字列内の特定の文字の位置を検索する)

  • 使い方: 指定した文字列内で、特定の文字や文字列が最初に登場する位置を返します(大文字・小文字を区別)。
  • 書式: =FIND(検索文字列, 対象文字列, [開始位置])
  • 実例:
    「パソコン」という文字列の中で、「ソ」の位置を調べたい場合。

=FIND(“ソ”, “パソコン”)

解説: 「ソ」は3番目にあるので、結果は「3」となります。


6. SEARCH関数(文字列内の特定の文字の位置を検索する)

  • 使い方: FIND関数と似ていますが、大文字と小文字を区別しません。
  • 書式: =SEARCH(検索文字列, 対象文字列, [開始位置])
  • 実例:
    「Excel関数」という文字列内で「関数」の位置を調べたい場合。

=SEARCH(“関数”, “Excel関数”)

解説: 「関数」は6文字目から始まるので、結果は「6」となります。


7. REPLACE関数(文字列の一部を置換する)

  • 使い方: 文字列の一部を別の文字列で置換します。
  • 書式: =REPLACE(文字列, 開始位置, 文字数, 新しい文字列)
  • 実例:
    「123-4567」を「456-1234」に置き換える場合。

=REPLACE(“123-4567”, 5, 4, “1234”)

解説: 「123-1234」という結果になります。


8. SUBSTITUTE関数(文字列内の特定の文字列を全て置換する)

  • 使い方: 文字列の中の特定の文字列を、指定した別の文字列に置き換えます。
  • 書式: =SUBSTITUTE(文字列, 検索文字列, 置換文字列)
  • 実例:
    「りんご、りんご、みかん」という文字列の「りんご」を「バナナ」に置き換えたい場合。

=SUBSTITUTE(“りんご、りんご、みかん”, “りんご”, “バナナ”)

解説: 結果は「バナナ、バナナ、みかん」となります。


9. TEXT関数(数値を指定した形式に変換する)

  • 使い方: 数値を文字列として、指定した形式で表示します。
  • 書式: =TEXT(値, 表示形式)
  • 実例:
    1234という数値を、「1,234」とカンマ区切りで表示したい場合。

=TEXT(1234, “#,##0”)

解説: 数値が「1,234」と表示されます。


10. TRIM関数(不要なスペースを削除する)

  • 使い方: 文字列内の余分なスペース(前後のスペースや余分な空白)を取り除きます。
  • 書式: =TRIM(文字列)
  • 実例:
    「 Excel 関数 」という文字列の前後や間にある余分なスペースを取り除きたい場合。

=TRIM(” Excel 関数 “)

解説: 結果は「Excel 関数」となり、前後のスペースが削除されます。


11. CONCATENATE関数(文字列を結合する)

  • 使い方: 複数の文字列を一つに結合します。
  • 書式: =CONCATENATE(文字列1, 文字列2, ...)
  • 実例:
    A1セルに「山田」、B1セルに「太郎」という名前が入力されている場合、これを結合して「山田太郎」としたい場合。

=CONCATENATE(A1, B1)

解説: 結果は「山田太郎」となります。


12. TEXTJOIN関数(区切り文字を使って複数の文字列を結合する)

  • 使い方: 複数の文字列を、指定した区切り文字を使って結合します。
  • 書式: =TEXTJOIN(区切り文字, 空のセルを無視, 文字列1, 文字列2, ...)
  • 実例:
    A1からA3に「リンゴ」「バナナ」「みかん」というデータが入っている場合、これらをカンマ区切りで結合したい場合。

=TEXTJOIN(“,”, TRUE, A1:A3)

解説: 結果は「リンゴ,バナナ,みかん」となります。


13. UPPER関数(文字列をすべて大文字に変換する)

  • 使い方: 文字列内のすべての文字を大文字に変換します。
  • 書式: =UPPER(文字列)
  • 実例:
    「excel」をすべて大文字に変換したい場合。

=UPPER(“excel”)

解説: 結果は「EXCEL」となります。


14. LOWER関数(文字列をすべて小文字に変換する)

  • 使い方: 文字列内のすべての文字を小文字に変換します。
  • 書式: =LOWER(文字列)
  • 実例:
    「EXCEL」をすべて小文字に変換したい場合。

=LOWER(“EXCEL”)

解説: 結果は「excel」となります。


15. PROPER関数(単語の先頭文字を大文字に変換する)

  • 使い方: 文字列内の単語の最初の文字を大文字に変換します。
  • 書式: =PROPER(文字列)
  • 実例:
    「microsoft excel」を、単語の最初だけ大文字に変換したい場合。

=PROPER(“microsoft excel”)

解説: 結果は「Microsoft Excel」となります。


まとめ

エクセルの文字列操作関数を使うと、複雑なデータの整理や編集が簡単になります。慣れていくと、より効率的にデータ処理ができるようになるので、ぜひ実際に試してみてください!


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