エクセルの「キューブ」関数は、外部のOLAP(オンライン分析処理)キューブやPower Pivotのデータモデルにアクセスして分析を行うための関数です。主に大量のデータを効率的に分析するために使われますが、初心者でもポイントを押さえれば理解できます。
今回は、エクセルの「キューブ」関数を実例を交えて分かりやすく解説します!
1. CUBEKPIMEMBER関数(KPIメンバーの名前を返す)
1. CUBEKPIMEMBER関数(KPIメンバーの名前を返す)
- 使い方: 指定したキューブから、KPI(重要業績評価指標)のメンバー名を返します。KPIは企業の業績を測るための指標です。
- 書式:
=CUBEKPIMEMBER(接続, KPI名, 指標)
- 実例:
“Sales” キューブから、売上KPIのターゲット指標を取得したい場合。
=CUBEKPIMEMBER(“Sales”, “Revenue”, “Target”)
解説: この式は、”Sales” キューブから「Revenue」(売上)というKPIに対して「Target」(目標値)を返します。KPIを活用することで、売上目標と実績の比較が簡単になります。
2. CUBEMEMBER関数(メンバーまたはタプルを返す)
- 使い方: 指定したキューブ内のメンバーまたはタプル(複数のメンバーの組み合わせ)を返します。タプルはデータの特定の交点を指すものです。
- 書式:
=CUBEMEMBER(接続, メンバー式, [キャプション])
- 実例:
“Sales” キューブから、2023年の売上データを取得したい場合。
=CUBEMEMBER(“Sales”, “[Year].[2023]”)
解説: この関数は “Sales” キューブから、2023年の売上に関するメンバーを返します。これを使うことで、特定の年や地域のデータをピンポイントで取得できます。
3. CUBEMEMBERPROPERTY関数(メンバーのプロパティを返す)
- 使い方: キューブ内のメンバーの特定のプロパティを返します。メンバーにはさまざまな属性が含まれており、これを取得するのに便利です。
- 書式:
=CUBEMEMBERPROPERTY(接続, メンバー式, プロパティ名)
- 実例:
“Sales” キューブから、”Product” メンバーの製品カテゴリ情報を取得したい場合。
=CUBEMEMBERPROPERTY(“Sales”, “[Product].[Bike]”, “Category”)
解説: この関数は “Sales” キューブの “Bike” という製品に対して、そのカテゴリ(例えば「スポーツ用品」など)を返します。製品の詳細情報を簡単に引き出せます。
4. CUBERANKEDMEMBER関数(指定したセット内で順位が付けられたメンバーを返す)
- 使い方: キューブ内のセットから、指定した順位に位置するメンバーを返します。ランキング分析に役立つ関数です。
- 書式:
=CUBERANKEDMEMBER(接続, セット式, 順位)
- 実例:
“Sales” キューブから、売上トップ5の2位にランクインする製品を取得したい場合。
=CUBERANKEDMEMBER(“Sales”, “[Top5Products]”, 2)
解説: この関数は、トップ5の製品の中で2位の製品を返します。ランキングデータを手軽に扱う際に便利です。
5. CUBESET関数(キューブからセットを定義)
- 使い方: 指定した条件に基づいて、キューブ内のメンバーのセットを定義します。分析対象となるデータのグループを作成する際に使用します。
- 書式:
=CUBESET(接続, セット式, [キャプション], [ソート順])
- 実例:
“Sales” キューブから、2023年に売れた全製品のセットを取得したい場合。
=CUBESET(“Sales”, “[Year].[2023].[All Products]”, “2023年の製品セット”)
解説: この関数は、2023年に売れたすべての製品をセットとして取得します。複数のデータをまとめて分析する際に非常に役立ちます。
6. CUBESETCOUNT関数(セット内のメンバー数を返す)
- 使い方: セット内のメンバーの数を返します。データの範囲やボリュームを把握するのに使えます。
- 書式:
=CUBESETCOUNT(セット)
- 実例:
“Sales” キューブで、2023年の製品セットに含まれる製品数を確認したい場合。
=CUBESETCOUNT(CUBESET(“Sales”, “[Year].[2023].[All Products]”))
解説: この関数は、2023年に売れた製品の数を返します。セット内のデータ量を知りたいときに便利です。
7. CUBEVALUE関数(キューブから集計値を返す)
- 使い方: 指定したメンバーやセットに基づいて、キューブから集計値(数値データ)を返します。売上の合計や平均など、集計結果を取り出す際に使います。
- 書式:
=CUBEVALUE(接続, [メンバー式1], [メンバー式2], ...)
- 実例:
“Sales” キューブから、2023年の売上合計を取得したい場合。
=CUBEVALUE(“Sales”, “[Year].[2023]”, “[Measures].[Total Sales]”)
解説: この式は、2023年の売上合計を返します。複雑なデータの集計も、キューブ関数を使うことで簡単に行えます。
まとめ
「キューブ」関数は、OLAPキューブやPower Pivotのデータモデルを活用した高度なデータ分析に役立ちます。特に大量のデータを扱う場合、これらの関数を使うことで効率的に情報を引き出し、集計や分析を行うことが可能です。最初は少し難しそうに感じるかもしれませんが、実例を参考にしながら試してみることで、次第に使いこなせるようになります。
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