エクセルには「情報」関数という、データの種類や状態を確認するための関数があります。これらの関数を使うと、データのエラーチェックや種類の確認が簡単にでき、データ処理の信頼性が向上します。今回は、「情報」関数を、実例を交えながら初心者でも分かりやすく紹介していきます。
- 1. CELL関数(セルに関する情報を取得する)
- 2. ERROR.TYPE関数(エラーの種類を判定する)
- 3. INFO関数(現在の環境に関する情報を取得する)
- 4. ISBLANK関数(セルが空白かどうか判定する)
- 5. ISERR関数(エラーかどうかを判定する)
- 6. ISERROR関数(エラーかどうかを判定する)
- 7. ISFORMULA関数(セルに数式が含まれているかどうかを判定する)
- 8. ISLOGICAL関数(論理値かどうかを判定する)
- 9. ISNA関数(#N/A エラーかどうかを判定する)
- 10. ISNONTEXT関数(テキスト以外の値かどうかを判定する)
- 11. ISNUMBER関数(数値かどうかを判定する)
- 12. ISREF関数(セル参照かどうかを判定する)
- 13. ISTEXT関数(テキストかどうかを判定する)
- まとめ
1. CELL関数(セルに関する情報を取得する)
- 使い方: 指定したセルの情報を返します。取得できる情報には「アドレス」「内容の型」「書式」などがあります。
- 書式:
=CELL(情報の種類, [参照セル])
- 実例:
A1セルのフォーマット(書式)を取得したい場合。
=CELL(“format”, A1)
解説: A1セルが「通貨形式」なら「C0」、小数点ありの「数値形式」なら「F0」と表示されます。複数の情報を一度に確認できて便利です。
2. ERROR.TYPE関数(エラーの種類を判定する)
- 使い方: エラーが発生した場合、そのエラーが何であるかを数値で返します。
- 書式:
=ERROR.TYPE(エラー値)
- 実例:
#VALUE!
というエラーが発生しているセルがある場合、そのエラーの種類を判定したい場合。
=ERROR.TYPE(A1)
解説: #VALUE!
エラーは「3」と表示されます。エラーの種類に応じて数値が異なるので、エラー処理に役立ちます。
3. INFO関数(現在の環境に関する情報を取得する)
- 使い方: コンピュータのメモリやシステムに関する情報を取得します。
- 書式:
=INFO(情報の種類)
- 実例:
現在の使用中のディレクトリ(フォルダ)を取得したい場合。
=INFO(“directory”)
解説: 使用中のディレクトリパスが表示されます。通常のエクセル作業ではあまり使わないかもしれませんが、ファイル管理に便利です。
4. ISBLANK関数(セルが空白かどうか判定する)
- 使い方: 指定したセルが空白かどうかを判定し、空白なら「TRUE」、そうでない場合は「FALSE」を返します。
- 書式:
=ISBLANK(セル)
- 実例:
A1セルが空白かどうかを確認したい場合。
=ISBLANK(A1)
解説: A1セルが空白なら「TRUE」、何か入力されていれば「FALSE」と表示されます。セルの状態確認に便利です。
5. ISERR関数(エラーかどうかを判定する)
- 使い方: エラー値が
#N/A
以外のエラーかどうかを判定し、エラーであれば「TRUE」、エラーでなければ「FALSE」を返します。 - 書式:
=ISERR(値)
- 実例:
A1セルでエラーが発生しているかどうかを確認したい場合。
ISERR(A1)
解説: A1セルに #DIV/0!
などのエラーがある場合、「TRUE」と表示されます。エラー処理に役立ちます。
6. ISERROR関数(エラーかどうかを判定する)
- 使い方: エラーであるかどうかを判定し、エラーなら「TRUE」、エラーでなければ「FALSE」を返します。すべてのエラーが対象です。
- 書式:
=ISERROR(値)
- 実例:
A1セルで#N/A
を含むエラーが発生しているかを確認したい場合。
=ISERROR(A1)
解説: A1セルにどんなエラーでも発生していれば「TRUE」と表示されます。ISERR
関数との違いは #N/A
も対象となることです。
7. ISFORMULA関数(セルに数式が含まれているかどうかを判定する)
- 使い方: 指定したセルに数式が含まれているかどうかを判定し、数式なら「TRUE」、そうでない場合は「FALSE」を返します。
- 書式:
=ISFORMULA(セル)
- 実例:
A1セルに数式が入っているかどうかを確認したい場合。
=ISFORMULA(A1)
解説: A1セルに数式が含まれていれば「TRUE」、そうでなければ「FALSE」と表示されます。数式の確認に便利です。
8. ISLOGICAL関数(論理値かどうかを判定する)
- 使い方: 指定した値が「TRUE」または「FALSE」であるかを判定し、論理値なら「TRUE」、そうでなければ「FALSE」を返します。
- 書式:
=ISLOGICAL(値)
- 実例:
A1セルの値が論理値かどうかを確認したい場合。
=ISLOGICAL(A1)
解説: A1セルの値が「TRUE」または「FALSE」であれば「TRUE」、それ以外の値なら「FALSE」と表示されます。
9. ISNA関数(#N/A エラーかどうかを判定する)
- 使い方: 指定したセルが
#N/A
エラーかどうかを判定し、#N/A
なら「TRUE」、そうでなければ「FALSE」を返します。 - 書式:
=ISNA(値)
- 実例:
A1セルに#N/A
エラーが発生しているかどうかを確認したい場合。
=ISNA(A1)
解説: A1セルに #N/A
エラーがあれば「TRUE」、それ以外は「FALSE」と表示されます。
10. ISNONTEXT関数(テキスト以外の値かどうかを判定する)
- 使い方: 指定したセルの値がテキスト以外であれば「TRUE」、テキストなら「FALSE」を返します。
- 書式:
=ISNONTEXT(セル)
- 実例:
A1セルの値がテキストかどうかを確認したい場合。
=ISNONTEXT(A1)
解説: A1セルの値が数字やエラーなら「TRUE」、テキストなら「FALSE」と表示されます。
11. ISNUMBER関数(数値かどうかを判定する)
- 使い方: 指定したセルの値が数値かどうかを判定し、数値であれば「TRUE」、そうでなければ「FALSE」を返します。
- 書式:
=ISNUMBER(セル)
- 実例:
A1セルの値が数値かどうかを確認したい場合。
=ISNUMBER(A1)
解説: A1セルに数値があれば「TRUE」、テキストやエラーであれば「FALSE」と表示されます。
12. ISREF関数(セル参照かどうかを判定する)
- 使い方: 指定した値がセル参照であれば「TRUE」、そうでなければ「FALSE」を返します。
- 書式:
=ISREF(値)
- 実例:
A1セルにセル参照が入っているか確認したい場合。
=ISREF(A1)
解説: A1セルがセル参照(例えば B1
や範囲 A1:B2
)なら「TRUE」、それ以外の値なら「FALSE」と表示されます。
13. ISTEXT関数(テキストかどうかを判定する)
- 使い方: 指定したセルの値がテキストかどうかを判定し、テキストなら「TRUE」、そうでなければ「FALSE」を返します。
- 書式:
=ISTEXT(セル)
- 実例:
A1セルにテキストが含まれているかどうかを確認したい場合。
=ISTEXT(A1)
解説: A1セルにテキストが含まれていれば「TRUE」、そうでなければ「FALSE」と表示されます。
まとめ
「情報」関数は、データの状態や種類を確認し、エラー処理やデータ分析に大変役立つ機能です。これらの関数を使うことで、エクセルの作業をより効率的に進めることができます。ぜひこの記事を参考に、日々のエクセル作業に取り入れてみてください!
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