Excelには、数値計算や幾何学の計算に便利な「数学/三角」関数がたくさん用意されています。これらの関数を使うと、複雑な計算を素早く正確に行うことができ、データ分析やグラフ作成などでも役立ちます。
今回は、Excelに分類されている「数学/三角」関数を初心者向けに解説し、実例を交えて使い方を紹介します。
1. SUM関数:数値を合計する
概要
SUM関数は、指定した数値を合計するための関数です。これはExcelの中でも最も使われる基本的な関数で、合計を一発で計算できます。
構文
=SUM(範囲)使い方の例
例えば、セルA1からA5の合計を計算するには、次のように入力します。
=SUM(A1:A5)
これで、A1からA5に入力されている数値の合計が表示されます。
2. PRODUCT関数:数値を掛け算する
概要
PRODUCT関数は、指定した範囲の数値をすべて掛け合わせた結果を返す関数です。掛け算の計算が一気にできます。
構文
=PRODUCT(数値1, [数値2], …)
使い方の例
例えば、セルA1からA3に入っている数値を掛け合わせる場合、次のように入力します。
=PRODUCT(A1:A3)
これで、A1からA3の数値を掛け合わせた結果が表示されます。
3. SQRT関数:平方根を求める
概要
SQRT関数は、指定した数値の平方根を求める関数です。例えば、9の平方根は3です。
構文
=SQRT(数値)
使い方の例
例えば、16の平方根を求めたい場合、次のように入力します。
=SQRT(16)
結果は「4」と表示されます。
4. POWER関数:数値のべき乗を計算する
概要
POWER関数は、指定した数値を指定した指数でべき乗する関数です。例えば、2の3乗(2^3)などの計算が簡単にできます。
構文
=POWER(数値, 指数)
使い方の例
例えば、2の3乗を計算するには、次のように入力します。
=POWER(2, 3)
結果は「8」と表示されます。
5. ROUND関数:数値を四捨五入する
概要
ROUND関数は、指定した数値を四捨五入して表示する関数です。小数点以下の桁数を指定して、四捨五入する桁を決めることができます。
構文
=ROUND(数値, 桁数)
使い方の例
例えば、3.14159を小数点第2位まで四捨五入したい場合、次のように入力します。
=ROUND(3.14159, 2)
結果は「3.14」と表示されます。
6. INT関数:数値を切り捨てる
概要
INT関数は、数値を小数点以下を切り捨てて整数に変換する関数です。
構文
=INT(数値)
使い方の例
例えば、3.75を整数に切り捨てたい場合、次のように入力します。
=INT(3.75)
結果は「3」と表示されます。
7. TRUNC関数:指定した桁で数値を切り捨てる
概要
TRUNC関数は、指定した小数点以下の桁数で数値を切り捨てる関数です。ROUND関数と違って、四捨五入はせずにそのまま切り捨てます。
構文
=TRUNC(数値, [桁数])
使い方の例
例えば、3.14159を小数点第2位で切り捨てる場合、次のように入力します。
=TRUNC(3.14159, 2)
結果は「3.14」と表示されます。
8. MOD関数:割り算の余りを求める
8. MOD関数:割り算の余りを求める
概要
MOD関数は、割り算したときの余りを求める関数です。例えば、10を3で割った余りは1です。
構文
=MOD(数値, 除数)
使い方の例
例えば、10を3で割った余りを計算する場合、次のように入力します。
=MOD(10, 3)
結果は「1」と表示されます。
9. PI関数:円周率を返す
概要
PI関数は、数学で使用される円周率「π(パイ)」の値を返す関数です。πは約3.14159ですが、この値を簡単に利用できます。
構文
=PI()
使い方の例
例えば、半径が5の円の面積を計算したい場合、次のように入力します。
=PI()*POWER(5, 2)
結果は「78.5398」(半径5の円の面積)が表示されます。
10. SIN関数:サイン(正弦)を求める
概要
SIN関数は、角度のサイン(正弦)値を求める関数です。角度はラジアンで指定します。
構文
=SIN(角度)
使い方の例
例えば、30度のサインを求めたい場合、次のように入力します。
=SIN(RADIANS(30))
結果は「0.5」と表示されます。
11. COS関数:コサイン(余弦)を求める
概要
COS関数は、角度のコサイン(余弦)値を求める関数です。こちらも角度はラジアンで指定します。
構文
=COS(角度)
使い方の例
例えば、60度のコサインを求めたい場合、次のように入力します。
=COS(RADIANS(60))
結果は「0.5」と表示されます。
12. TAN関数:タンジェント(正接)を求める
概要
TAN関数は、角度のタンジェント(正接)値を求める関数です。角度はラジアンで指定します。
構文
=TAN(角度)
使い方の例
例えば、45度のタンジェントを求めたい場合、次のように入力します。
=TAN(RADIANS(45))
結果は「1」と表示されます。
13. ASIN関数:アークサイン(逆正弦)を求める
概要
ASIN関数は、サインの逆関数であるアークサインを求める関数です。出力はラジアンです。
構文
=ASIN(数値)
使い方の例
例えば、サインが0.5の角度を求める場合、次のように入力します。
=DEGREES(ASIN(0.5))
結果は「30度」と表示されます。
14. ACOS関数:アークコサイン(逆余弦)を求める
概要
ACOS関数は、コサインの逆関数であるア
ークコサインを求める関数です。出力はラジアンです。
構文
=ACOS(数値)
使い方の例
例えば、コサインが0.5の角度を求める場合、次のように入力します。
=DEGREES(ACOS(0.5))
結果は「60度」と表示されます。
15. ATAN関数:アークタンジェント(逆正接)を求める
概要
ATAN関数は、タンジェントの逆関数であるアークタンジェントを求める関数です。
構文
=ATAN(数値)
使い方の例
例えば、タンジェントが1の角度を求める場合、次のように入力します。
=DEGREES(ATAN(1))
結果は「45度」と表示されます。
まとめ
今回紹介した「数学/三角」関数は、Excelでの数値計算や幾何学的な計算を効率的に行うために非常に役立ちます。これらの関数を覚えておくと、データ分析やグラフ作成、さまざまな計算のスピードが格段に向上します。初心者の方でも、実際に手を動かして使ってみればすぐに慣れるはずです!
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